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【ペットの病気】犬に多い病気「皮膚病」とは?病気の種類と症状、その予防法を紹介!

犬がかかりやすい病気の1つとして挙げられるのが「皮膚病」です。犬の皮膚は人間の皮膚よりも圧倒的に薄くデリケート。その分、大量の被毛で覆われていますが、被毛のせいで通気性が悪く皮膚のトラブルになってしまったり、寄生虫が生息しやすくかゆみや湿疹の原因になってしまうことも少なくありません。可愛いペットの皮膚を健康に保つためにも、皮膚病の種類と症状を把握しておくことはとても大切です。今回は、代表的な犬の皮膚病の種類と症状、皮膚病にならない予防法について紹介していきます。

犬に多い代表的な皮膚病8選!

1.膿皮症

膿皮症は犬に常在する「ブドウ球菌」という細菌が原因で起こる皮膚の病気です。健康な皮膚の場合には悪さをせず常在していますが、皮膚のバリア機能の異常や外傷、不衛生など様々な原因で、ブドウ球菌が異常に増殖してしまうことが原因で発症します。症状としては、かゆみ・発疹・脱毛・黄色いフケなどがみられます。体全体に症状が出ますが、特に背中やお腹に出やすく、高温多湿の梅雨の季節には金が繁殖しやすいので要注意です。

2.アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アレルギーが原因で起こる皮膚病です。花粉やダニ、ハウスダストなど環境に存在する物質が原因となり、3歳以下で発症することが多い病気。症状は長期的に起こり、強いかゆみ・脱毛・色素沈着などがあります。特に顔や足先、脇、腹部、肛門、内股などに赤みの炎症やかゆみが起こりやすく、掻きむしったり、舐めすぎたり、体をこすりつけたりする行動が見られます。

3.マラセチア性皮膚炎

「マラセチア」というカビの仲間(真菌)が原因で起こる皮膚の病気。マラセチアはもともと犬の皮膚に常在する菌で、犬の皮脂を餌に生きているので皮脂の分泌が多い犬種では増えやすいため、注意が必要です。症状は、皮膚の赤み・かゆみ・ベタベタ・脱毛・独特なニオイが特徴的で、耳や口周り、あご、内もも、足先、脇、指の間などで発症しやすいです。

4.皮膚糸状菌症

カビの仲間である「皮膚糸状菌」という真菌が皮膚に侵入して増えることで発症する皮膚病です。症状としては、皮膚の赤みやフケ・かゆみを伴う円形脱毛があり、菌に触れやすい鼻先や足などから感染し、顔、頭部、前肢で症状が出やすいです。ただ、初期だとものすごく狭い範囲なので早期発見するのは少し難しいでしょう。また、皮膚糸状菌は他の動物や人にも感染するので、感染を広げないよう注意が必要です。

5.毛包虫症/ニキビダニ症

毛包虫症、一般的にはニキビダニ症と言われる皮膚病です。毛穴に寄生するニキビダニが異常に増えることが原因で発症します。皮膚のバリア機能が備わっていない子犬や免疫力が低下しているときに増えやすく、発症しやすいので、子犬や病気がちの子には特に注意が必要です。症状は毛穴に多く表れ、目や口の周囲・前肢に発疹、脱毛、赤みがみられます。子犬が発症する場合は、母犬からの授乳の際にもらってしまうことが多いので、母犬の健康状態を良くしておきましょう。

6.疥癬

「ヒゼンダニ」というダニの寄生が原因で起こる病気です。犬に寄生するヒゼンダニは「イヌセンコウヒゼンダニ」という種類で皮膚にトンネルを作って寄生するため、非常に激しいかゆみを伴います。疥癬は、皮膚にバリア機能が備わっていない子犬や免疫が低下している犬で発症することが多く、症状としては激しいかゆみ・分厚いフケがみられます。激しいかゆみから皮膚を掻きむしったり毛をむしり取ったりする行動もみられ、耳や肘、かかと、お腹で発症しやすいです。

7.ノミアレルギー

ノミアレルギーによる皮膚病は、犬の体に寄生したノミに刺されたり吸血されたときにノミの唾液が犬の体内に入ることでアレルギー反応をおこすというものです。強いかゆみがあり、赤いぽつぽつとした発疹がみられ、体をかゆがり、掻きむしったり舐めたり噛んだりします。特に背中から尻尾にかけて、後肢、腹部に症状が出やすいです。

8.甲状腺機能低下症

甲状腺のホルモン分泌が低下することが原因で起こる内分泌疾患。時には、皮膚にも症状がでることがあります。甲状腺はホルモン分泌をすることで代謝のコントロールをしている器官で、分泌が低下すると、活力がなくなり悲しい顔、寝る時間が増える、食事の量の割に太りやすいなどの状態になり、皮膚は左右対称の脱毛・尻尾の抜け毛、フケ、ベタつき、皮膚が黒く色素沈着、毛艶が悪いなどがあります。

愛犬が皮膚病にならないための予防法

・お肌のケア

犬の皮膚病の大きな原因は、細菌や真菌の繁殖、寄生虫などです。定期的にシャンプーをしたり毎日ブラッシング、ローションを使って肌の保湿をするなどして、お肌をきれいな状態に保つことで皮膚病を予防できます。ただ、過剰にシャンプーをしたり洗浄力の強いもの、肌に合わないものを使うとバリア機能を低下させてしまうので、ペットにあったものを選ぶようにしましょう。

・ノミ・ダニ、寄生虫の除去

ノミやダニ、寄生虫は、皮膚病をおこす原因の1つです。皮膚や皮脂、血を餌とするので、かゆみを伴うだけでなく、吸血による感染症の発症、貧血をおこす危険性もあるので、飲み薬やシャンプーをして除去するようにしましょう。ただ、ノミやダニがいる場合には増殖している可能性もあるので、動物病院で診てもらって正しい処置をしてもらうと安心です。

・バランスの良い食事

バランスの取れた食事を取ることも皮膚病を防ぐためにも大切なことです。犬の食事には、動物性タンパク質、オメガ3を含むシンプルなものがおすすめ!消化しにくい穀物だけの餌や添加物を含む餌は、犬にとって消化吸収が悪いので、できるだけシンプルで安心安全な食事を選ぶようにしましょう。

・ストレス解消

犬の皮膚病の予防には「ストレス解消」も挙げられます。犬は、お留守番や遊んでもらう時間がなくなると、同じところを何度も舐めたり、掻いたり、毛をむしったりして飼い主の気を引く行動を取ります。普段は取らない行動を取るようになったら、ストレスが溜まっている可能性があるので、たくさん遊んだり、長めに散歩に行ったり、環境を見直したりしてストレスの原因を取り除いてあげましょう。

・スキンシップ

たくさんスキンシップをとることも皮膚病の予防に繋がります。ペットと遊んだり、ブラッシングをしたりすることで、普段と違うところはないか、痛がったり痒がったり、嫌がったりしないかなどを把握するためにもスキンシップはとても大切なことです。日頃のスキンシップや観察から、皮膚病の早期発見に繋がりますよ。

日々の観察とスキンシップで愛犬の健康を守ろう!

犬の皮膚病は、かゆがる仕草や、やけに体を気にしたり舐めたりすること、フケの多さ・赤み・皮膚の変色・脱毛などで異変に気づくことができる病気です。皮膚病は重症化すると、皮膚がひどく損傷し、発熱や食欲低下などの体調不調に繋がり、免疫力も低下することで他の病気や感染症を発症してしまうリスクもあります。日々のスキンシップやシャンプー、定期検診を行い、愛犬が笑顔で健康に過ごせるよう日々の観察を大切にしましょう!

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